免疫について

心とからだの健康づくり新聞

免疫とは
免疫とは、身体へ外部から異物が侵入した時に身体を守る仕組みのことです。
細菌やウイルスなど、元々無かった物(抗原)が入ってくると、対抗するための抗体が作られます。最初の自然な反応を 自然免疫 といいます。同じ抗原が再度体内に侵入すると、すでに記憶されている免疫機能が反応します。これを 獲得免疫 といいます。これらの免疫系が常に体内で働き、抗原を処理しながら健康な状態に保ってくれています。 自然免疫は、一次防御を担っています。好中球やマクロファージ、NK細胞などがこれにあたります。これらの細胞は、相手を記憶出来ず、抗原を貪食する事を機能としています。獲得免疫を担当するのはT細胞とB細胞です。自然免疫と違い相手を記憶することができるので、効果的に相手を攻撃できます。免疫細胞は、血液とリンパ液に乗って抗原を常に探しながら、処理しています。

アレルギーも免疫反応
花粉症やアトピー性皮膚炎も免疫反応によって引き起こされています。
花粉症は、花粉(抗原)による季節性アレルギー性鼻炎です。花粉が身体に侵入した時に働く抗体が原因です。鼻の粘膜にはアレルギー反応を伝える細胞があり、花粉が侵入してくると粘膜で抗体をつかまえます。この細胞の中の刺激物質が細胞の外部にいっせいに放出され、血管が拡張し体液が鼻の粘膜ににじみ出て、くしゃみや目のかゆみ、鼻水などの原因となります。
アトピー性皮膚炎は、皮膚が乾燥してかさついたり、強いかゆみをともなう状態です。花粉症と同じく抗原の侵入に対し、抗体が過剰に反応することにより刺激物質が皮膚に放たれ引き起こされます。主な原因物質として卵、大豆、牛乳などですが、ダニやカビ、ペットなどでも引き起こされます。

免疫力をアップさせよう
日常生活の中でも免疫力をアップさせる方法があります。
呼吸を止めずに行える程度の運動や少しの食事の変化でも充分ですので試してみてはいかがでしょうか。

肩甲骨周りをほぐすことで、血液の巡りが良くなり免疫力がアップします。手のひらを上にして、太ももにつけた状態から耳につく位置まで動かすと肩甲骨がストレッチされます。また、呼吸をする時に少し長めにお腹に力を入れることも効果的です。ゆっくり行うことで、身体が熱くなってくるのを感じ、免疫力を向上してくれます。朝起きてストレッチをする際にもゆっくりと筋肉をほぐしてみてください。ポカポカする感覚があると思います。

食事で免疫力をつけよう
さらに食事によって免疫力を向上する効果もあります。納豆や卵は代表的です。納豆には、現代人に不足している3つの栄養素(ビタミンD・マグネシウム・亜鉛)が豊富です。
また、卵にはヒトのタンパク質を構成する約20種類のアミノ酸がほぼ完璧なバランスで含まれています。さらにたくさんのビタミンやミネラルも有しています。その他、緑黄色野菜や青魚なども免疫力を向上させることがわかっています。緑黄色野菜には、マグネシウムが豊富に含まれ、青魚にはマザーホルモンであるDHEAが豊富に含まれております。
免疫細胞のほとんどはタンパク質から出来ておりますので、肉類だけでなく、魚類のタンパク質を積極的に摂取すると素晴らしいですね。

免疫力の向上は、生活をおくるための礎になります。健康で楽しく生活を送る為のご参考にしていただけると嬉しいです。

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